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「登山学校・基本コース」
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 第9回[第9コース/テーマ:山の花、その他]
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参加者の皆さん(西山コース「標識51」で)
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嵐山・嵯峨を見下ろす
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左=コバノミツバツツジ  右=アセビ
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左=ヤシャブシ  右=コースの下に眠る古墳
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 嵐山中之島公園の集合場所には、いつもの顔ぶれが手馴れた服装・装備を整え爽やかな表情で集まり和やかに朝の挨拶を交わしていた。
 尾松校長の「全員集合」の掛け声で一ヵ所に集まる。今日のコースの説明のあと、京都府山岳連盟の会長であり「登山学校」の顧問でもある四方宗和から挨拶があり、「参加者の力添えのもと登山学校がある」とのお礼と今後の展望を話された。
 9時10分、第9コース最後の実習登山の始まりである。出発後ほどなく阪急嵐山駅より100mほど南西に歩くと小さな川に橋がある。この川は東一ノ井川といい、5世紀ごろに秦氏の力によって桂川右岸流域の灌漑用として構築されたらしい。もう50m先に行くとこれまた西一ノ井川がある。これも同様の目的で、桂川取水口のところで二又に分かれて取水していた。これを過ぎたら、見逃しそうな細い道の登山口から登りが始まる。
 はじめは竹藪がつづき勾配もきつい。出発して30分近くなるので、体温調整と給水タイムを取る。さすが9回目ともなると生徒諸氏も手際よく対処し、3分の息継ぎで再出発となる。途中、右手に岩田山のモンキーパークを見て感動する人も。誰かが手を振っている。誰に……? おサルさんっ?
 軽快な足取りで十字路に到着。松尾山頂上をめざす途中で、展望のきく場所で嵐山・嵯峨方面の眺望を満喫し、額の汗も忘れたひとときだった。松尾山をトラバースしながら一周し、ピークをタッチして先ほどの十字路に戻り南東に向かう。
 ここからは下り道。南側に開けた明るい尾根の木々の間に濃いピンク色が見える。本日待望の早春の花、コバノミツバツツジの花である。注意して周りを見ると、今にも咲きそうな蕾に隠れるように、ヒサカキの小さな花が見られた。
 30分ほどで次のピークへ着く。ここは松尾山古墳群の一角で、29ヵ所とも49ヵ所あるともいわれる前方後円墳らしき墳墓がある。そして、次のピークにも。ここは方墳や円墳と思われる形に見えるのは気のせいか?
 当学校の誇る歴史学者とでもいうべき存在の田畑博士いわく。古墳時代とは3世紀前半〜7世紀といわれ、前期〜中期は前方後円墳や大きな円墳が主流で、権威や富を象徴していたようで副葬品も非常に多かったらしい。後期には円墳や方墳が多く、まとまった群集墳に流れていった。中期の終わりからは横穴式石室が多く、この形は追葬がしやすく家族の墓として使われるようになったという。
 それらを見て、先祖の築いてきた足跡に思いを馳せながら3ッ目のピークに立つ。11時、ここで小腹を癒しいざ下山。「標識51」へ下山し、集合写真を撮影した。みんなこれが最後と、目いっぱいの笑顔で騒いだ。
 さて、スタート地点へ戻り反省会となる。この一年の皆さんそれぞれの思いを表現していただき、しみじみ伝わってきた。――夏の暑い日、汗を流しながら辛い思いをした後に見られる眺望に心を癒されたことや、雨や雪でも辛いだけじゃないこと。自然の中に身を置くだけでも心が落ち着く、そんな登山や山歩きがあってもいいのでは? 装備の選択・地図の見方など、いろいろ教わった技術を駆使して山を楽しむためにはまず安全確保をする。そうすることで、自分なりの「山を楽しむ」方法を見つけ出すキッカケができたのではないだろうか。スタッフ一同、この一年に皆さんから教わったことも数多くあり、本当にありがとうございました。
 最後に、校長・副校長ともに同じ考えだが「スロ−&ステディ−」(ゆっくり確実に)。これをモットーに、今後も登山学校をより良いものにしていく思いを新たにする一日になった。(K.K)


《時間記録》 3月20日 嵐山中之島公園「標識23」(9:10)〜十字路「標識32」(10:05)〜松尾山〜第一古墳群(11:55)〜「標識51」〜嵐山中之島公園(13:20)
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